賢人はアドバイスなんてしない

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いつだってそうだが人は人にアドバイスをしたがる。
自分もそうだ。

「ああ、この人はこっちの方向じゃなくて、こうした方が良くなるだろうな」

と思うことがよくある。
ところがこのタイプの人間は「自分にアドバイスをする」のが苦手だ。
ノチさんに言わせるとそれはプランナーの特性であり、

「他人事だからこそ企画脳が働くんだよ」

とのことであった。

或る時、某A社の経営企画室な人にそんな話をしたら

「そういうプランニングは古いよ。だいたい企業はそんな面白いこと人に任せないよ。」

と熱く反論された。
これは面白い体験であった。

発せられたメッセージに何かしら刺さるものがあり、それが相手(自分)のアイデンティティを揺らがせる何かを含んでいる場合、激しい反論を誘発することが多い、と思う。

上記のケースの場合、彼のコアに関わる何かに一連の議論が関わっていたのだろう。

人は自分を危うくさせかねないアイデアなり考えに接すると相手の人格や生き方ごと反駁し、否定することで安定をつくりだそうとする傾向がある。

自分にもそうした傾向が強く、ヤヴァイなあと感じると「大丈夫な理由」をつくりだそうと躍起になる。
脱構築によって意識に安定状態をつくりだそうとするわけだが、実はこの手の脱構築プロセスには大した意味はない。

そんな七面倒なことに脳を使っている暇があったら「アクション」を起こす方が1000倍簡単で効果がある。
と、頭ではわかっていても出来る人は恐ろしく少ない。

この10年本当にいろいろな人と話をしてきたが賢者と呼ばれてしかるべき成功者な人々の多くは驚くほど謙虚であったように思う。

彼らと何を話していたのか振り返ってみるとほとんどは「ネタ」というか「これ面白いよね」「こうしたら面白いよね」といった話で助言や諫言のたぐいは皆無であった。

脳がドライブしてこない諫言やアドバイスは「聴く毒」だと思った方がいい。
賢人はアドバイスなんてしない。
彼らが与えるのは常に「問い」である。

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