ソニーのトンデモマシン「Rolly」の記者発表にいってきた@CLASKA

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写真はネットでもバイラルが仕掛けられていた噂の新オーディオ機器「Rolly」。
要は無線通信機能がついたロボットスピーカー。

耳が手のようにバタバタ動いて、グルグルと動き回る。
しかしこれ…。

しかし買わないよな。
だってこれ。
PS3と同じ値段なのである。

Rollyについて写真をみせながら友人に話したら

「ソニーはマーケティングがダメなんだ」

と一喝された。

ソニーと言えば完璧なマーケティングという印象があったのだが素人目にみても「要らない」のは事実。
また値段も桁一つズレてしまっていて、これで39800円というのは高すぎる。

しかし、こういうトンデモな企画を批判するのは簡単である。
「ニーズがない」とか「誰が買うんだ」(自分で書いていてなんだけれど)というのは確かにそうなんだ。
けれどこういうドデカイ失敗をどんどんやって、ガクっと躓いてヤヴァくなって。

普通に考えたら

「ああ、ソニーも終わったね」

で終わりなのだが逆に僕はそこからが企業のDNAの本質の発現につながっていくんじゃないかと思うのである。
生命力の可能性が爆発するのは平穏な状態よりも際である。

経営とは「ダイナミズムが最大化する危険領域をコントロールすること」だと僕は考えている。
常に際をプロデュースできる体制を有する企業、グループ、個人が能力を爆発させる。
そして情報が最適化され、ダイナミズムを体感しながら物語として日々を生きる。
(何もサスペンスやアクションだけがダイナミズムではないからね)

閑話休題。

広報担当に通信機能についていくつか質問させてもらった。

例えば

カガヤ:「100台集めて、一斉にPCから制御して動かすことはできるんですか?」

ソニー:「できません」

カガヤ:「じゃあRolly同士が通信したり、メッシュネットつくったりはできるんですか?」

ソニー:「できません」

なるほど。通信ができれば使いようがあるなあ、と思っていたのだけれど初号期では実装されていないということか。

マシン同士が通信できればいろいろできそうである。
例えば音が追いかけていくとか、音場をいじって、音がグルグルしていく感じを出すとか。
こういうのが専門なだけにいくつかプランが浮かんできた。

僕からコンセプトを提案するとすれば次期Rollyのコンセプトは

「シンクロ」

である。
ここまで情報を物質的に表現することに徹したのなら次は情報の本質を取り込むべきである。

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