UIが衝撃的に使いづらく、たたき壊しそうになった

昨日、1年ぶりに携帯端末(いわゆる日本の携帯)を1時間ほど使ってみた。

使い始めてから数分後。
UIが衝撃的に使いづらく、たたき壊しそうになった。
(しかし、1年前は普通にPHSを使っていたのである。慣れとは恐ろしい)

カメラを起動してからムービーを撮影(画面サイズをVGAに変更)するまでに必要なキーコンビネーションが多すぎて使い物にならない。

なんでもかんでもテンキーで操作しようとするからこうなったのだろうか。
とにかく使う側が機械に合わせなければならないことが不愉快でならない。

コンテンツも幾つか試そうと思い噂の「釣りスタ」というゲームをやってみた。

これまた衝撃を受けた。

確かにUIはシンプルでわかりやすいし、オンラインの要素の取込かたなどうまくできている。

しかし、これが大ヒットしているとは…。
(おそらくソーシャルゲームとしての面白さがわかるレベルまでやり込まないと面白さがわからないのであろう)

上下の操作キーで画面を移動する「ブラウザ」がほとんどの携帯電話端末で稼働しているわけだが全般的にウェブブラウザ全盛の時代にNiftyやAOLの専用ソフト(その昔、フォーラムをみるためのそんなソフトがあったのだ)が気を吐いているような印象である。

とにかく不便極まりないUIに衝撃を受けっぱなしであった。

けれど「やっぱりiPhoneだよね」というのもどうかと思う。

というのはiPhoneを買った当初は「こんなものが電話として使えるか!」と日々憤っていたからだ。

使ってみるとわかるがiPhoneの電話系のUIは例えるならば「左利き専用の器具」(左利きの人にとっては右利き専用の器具)である。

日本の携帯電話の場合、通話ボタンが左で切断ボタンが右に配置されている。
しかしiPhoneの電話系UIだとこれが「逆」なのだ。

通話が「右」、切断が「左」に配置されている。
最初の数週間はこれに慣れることができずかかってきた電話を取ろうとして通話ボタンを押したつもりが「切断」ということが多発した。

ところが脳が学習したのか3週間目くらいからは何事もなかったかのように電話機能もスムーズに使いこなせるようになっていった。(携帯のUIも慣れるとこうなるのかもしれないが過去に戻っているみたいで気分が悪い)

こうなると、もはやテンキーで上下移動する通常の携帯電話のUIには戻れない。

テキストのやりとりに関しては現状の携帯電話の操作系でも問題ないのだろうが動画やその他の表現を含む情報のブラウズにおいてはテンキーで上下移動するタイプのUIに未来があるとは到底思えない。

もう数年で機械や通話機能はどれでもよくなり、サービスも端末から解放され、「ウェブブラウザだけあればOK」みたいになってたりするんではないかと思う。

話は飛ぶけれどバッテリー10倍、スピード10倍、回線スピード10倍のiPhoneがあったら高いお金を出してでも買いたいという人はそれなりにいるんじゃないだろうか。

また、価格による「クオリティの格差」が通信サービスのメニューとしてあってもいいんじゃないかと僕は思う。