ファイトクラブ
豊洲近くの通りを挟んで反対側の歩道で40〜50代とおぼしきオヤジ二人がファイトクラブさながらの殴り合いを繰り広げていた。
一方が相手の襟首を掴んで強烈なストレートを放ち、中断蹴りを加える。 的確な蹴りに見えたが致命的ダメージを与えるには至らない。
一方は防戦に徹している。しかしダウンする様子はない。
更に壁に押し付けてのストレートが炸裂する。
激しさが増していく。
幸か不幸か日本は柔軟性を失いつつあるためこうした争いが集団闘争に転じることは少ない。
しかし、小さな戦いが反復増幅され巨大な戦いへと発展する可能性もゼロではない。
二人は知り合いなのだろうか。
何かを叫んでいる。
一段落して、一方が路上に散乱した荷物を集め始めた。
もう一方の手伝う。
このあたりが面白い。
必ずしも殺伐とした戦いにならないことが多い。
多くの場合、闘争にはコミュニケーションの要素が伴う。
うまくすれば高まったエネルギーはコミュニケーションパワーに転換される。
二人は10メートルくらい離れて豊洲駅まで歩いていく。
しばらしくて、再びファイトクラブな現場に戻ってきた。
なにやら探している。
眼鏡か何かの破片を拾っているのだろうか。
二人の関係が気になる。
近くのバス停にタクによく似た人がいた。
おそらく別人だろう。
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