TVCMの行方
この記事
■民放の根幹を揺るがすある”深刻”な事態(2)
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tv_to_do/060120_2nd/index.html
必読である。
全てのケースに当てはまるとは言えないが前々から言われていたとはいえ実際に数値として把握できる形でこういうことが起きてしまったことは認識しておくべきだ。
記事では松下のケースを取り上げている。
松下電器産業が2005年12月10日〜19日の10日間、
日本の地上放送で流される同社のテレビCMすべてを、異常が発生し死者まで出してしまった石油温風機に関する告知・
ユーザーへの申し出の呼びかけ・お詫びの告知に差し替えたのである。松下電器産業の東京本社広報部によると、この10日間については、東京キー局も地方ローカル局も、スポットもタイムも、
すべての枠でCMを告知・謝罪に差し替えた。もともとCM自体が少ないBSやCSでも同様。北海道、東北6県、長野、岐阜などの寒冷地
(豪雪地帯)では、2006年1月10日現在でも、製品CMは一切流さずに告知・謝罪の放映を継続中だ。
年末のこの時期に自社製品のCMを自粛しているわけだから本来であれば薄型TVなどの売り上げは落ちてしかるべき、なのだが実際には…
そして、松下の主力製品であるプラズマテレビが、ボーナス商戦中に相変わらずダントツの売れ行きを示すのであれば、
「テレビCMを月の3分の1流さなくても大勢に影響はない」、つまりは「テレビCMにそれほど効果がない」
と疑わせる証拠の一つが得られることになるのだ。果たして実際はどうか。
秋葉原その他の家電量販店で聞くと、相変わらず松下製の売れ行きはダントツである。
という結果になった。
前々から言われてはいたけれどこうして実例として提示されると考えさせられる。
しかし…。
僕はほとんどTVを観ないのでCMなどを目にすることは少ない。にもかかわらず、ビールのCMを観ればなんだか飲みたくなったりもするし
(銘柄関係なく)、欲望の加速スイッチにガチっとはまるビジュアルと質感が提示されるとググっと動かされそうになったりもする。
まあ、CMではなくコンテンツが引き金になるケースの方がはるかに多いのではあるが。
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