午前3時と川崎で聴いた人のさえずり
月並みだが午前3時の空気は静かだ。
昨日もこの時間に起きていた。
そして6時頃に眠った。
今朝は午前3時に目覚めた。
この違いは大きい。
心身ともにベストのコンディションで過ごす午前三時は都市とは思えないほど澄んでいる。
あと数時間で街は起きる。
「街が起きる」というのも変な物言いだ。
しかし7時過ぎにはいま自分が感じているこの空気は跡形もなく消えてしまうだろう。
昨日、川崎の街を10分くらい歩いた。
チネチッタの周辺はヴィーナスフォートや六本木ヒルズと似ていた。福岡のキャナルシティも似た雰囲気を持っている。金太郎飴みたいだな、と思った。劇場は快適だし、施設も綺麗だ。しかしどこか薄っぺらい。
飲食店を含め、そこで働く人々から生命のダイナミズムが伝わってこない。
商店街とチッタの境目のあたりで青年達が大声でそこで出逢ったことの不思議を伝え合っていた。
だぼだぼした服を着た髭面の青年達が
「あれ〜」
「アレ〜」
といつまでも言い合っていた。音の高低と強さによって会話的な響きが生じていた。
端から見ると鳥のさえずりのようであった。
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