Xbox360版「機動戦士ガンダム」のデモムービーを視聴した
http://www.gametrailers.com/player.php?id=10344&type=mov&pl=game
荘厳な音楽と共に一人称な視点で戦場が描かれている。
CGによる描画は美しい。
リアルタイムに生成されるCGがこんなに微細なオブジェクトまでフォローしているのかと驚く。
PS2ではムービーとして挿入されていたCGのクオリティでゲーム全体がリアルタイムに描画されている。
僕がこの10年ほどこうした高度な技術が投入された3Dなゲームをずっと毛嫌いしてプレイしてこなかったのには理由がある。
ひとつはゲームをクリアするためにかかる数十時間が無駄に思えていたこと。
もうひとつはゲームの操作系がPSに変わる時点でかなり高度で複雑化してしまいタイトル毎に異なる操作体系を習得することがおっくうになってしまったためである。
この数週間、3本のゲームをプレイし、クリアした。
「ワンダと巨像」
「バイオハザード4」
「メタルギアソリッド3」
3本とも有名なタイトルなのでゲームに疎い人も名前を聞いたことはあるかと思う。それぞれの作品毎に特徴がある。
バイオハザード4とメタルギアソリッド3はストーリー・
ドラマをゲームというメディアを使って楽しむ作品である。ハリウッドのアクション・
サスペンス系娯楽映画をゲームというメディアで表現するとこうなる、というタイプのゲームである。
この種のビックタイトルは高度な技術と高額な資金(数十億円以上)を投入して長期間(数年)をかけて制作される。
そのため、クリアまでの道のりも長く、作品によっては50時間程度をようするものもある。
この数十時間がイヤで僕は毛嫌いしていたのだがやってみると出来の良さに驚いた。
操作と作品のリズムを覚えるまでの1〜2時間くらいを我慢すればあとは映画を楽しむようにゲーム世界を楽しむことができる。
個人的な感覚ではバイオハザード4のゲームバランスは絶妙でアクションは難しすぎず、
イベントやムービーとのタイミングに違和感がない。ホラーアクションなストーリー等、ほぼ素人の僕でも楽しめた。また、
アクション部分も僕はへたくそだが上級者ならではの楽しみ方もあり、それら全てのバランスのとれ具合に舌を巻いた。
アクションの出来、CG、ストーリーの出来などもっと良い出来の作品もある。しかし、バイオハザード4の場合、
それらのバランス調整の度合いがずば抜けてよくできているのである。
ゲームの端々につくりの丁寧さを感じる。とんでもない時間と労力がバランス調整についやされたのであろうと推測する。
メタルギアソリッド3に関しては操作系がかなり複雑で難しい。最初にこの作品をプレイしていたらやる気が失せていたと思う。
バイオで肩慣らしをした後だったので2時間ほどでスーッっとゲームに入っていけるようになった。
そしてそもそも僕が10年降りにゲームをやってみようと思ったキッカケが「ワンダと巨像」である。
このゲームは凄かった。最初の1時間くらいはこんなモノ誰がやるんだよ、と悪態をつきながらコントローラーを投げ捨てていたが、
3体目の巨像を倒すあたりからこのゲームに特有のジャンプのタイミングがわかりだした。
それがわかったあたりから「面白さ」を感じるようになった。
告白すると一体目を倒した時点で時間の無駄なのでこんなもの止めようと思ったのだが根性でやってみたら頭の中に回路が開けてきた。
これを10体くらいこなすとあとは段々と面白さの方が勝ってきて、ゲームをプレイしているという感覚ではなく、
スポーツのトレーニングをやっているという感覚に変わってきた。
この体験があったため二本目以降のゲームをやってみようという気持ちになったのである。
2時間くらいのボリュームで毎日更新されるストーリーのようなものがネットを経由しておくられてくるようになればパッケージの制約がなくなり、
ゲームの楽しみ方も様変わりするだろうな、と思った。
バイオで僕が使っていた自分のあのキャラで連続TVドラマの「24(トウェンティフォー)」のようにストーリーが毎週なり、毎日、
楽しめるなら、やるかもしれないなと思った。
ゲームのレンタル事業がはじまろうとしているけれどそうした動きは流れとは逆行していて、オンライン配信に転換していければ、
広告事業と絡めたタイトル運営なども可能になるかもしれないし、マニシマやカウンターストライクのように舞台の構築をユーザに開放し、
CGMの流れを組み込むのもありだろう。
バイオハザード4のようなゲームを2〜3人でつくることが数年後には現実のものになるかもしれない。
面白い限りである。
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