早朝は量子的金縛りの朝

胸のあたりに気配があって身動きがとれない。必死に目をあけようとするのだが恐怖やら重さで思うように動かない。THE金縛りである。呪怨も真っ青のリアルな恐怖がそこにはあった。

昔から不思議だ。
何故に金縛りが生じるのか。理由はいろいろ言われている。どれひとつピンとこない。果たして自分の金縛りと他者の金縛りは同一なのであろうか。疑問は絶えない。

どのくらいの時間をそうして格闘していたのであろう。
その後、データベースを平面にしていくという概念が映像化された世界を観ていた。これも時々起こる。現実には存在しない思考や概念がこの次元やこの世界に変換され映像化され意味と連結されるのである。

映像と意味がディストーションしてくっつく感覚が面白くもある。感覚的に言うと量子的とはこういうことではないのだろうかなどとは夢の中で考える余裕はない。
朧気な記憶をたどっているつかの間の感覚である。

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