質問・禅でカンヌで銀賞って誰ですか?
新宿のエクセシオールで窓際のカウンター席(机がでかくて気持ちがいい)で万年筆で遊んでいたら隣の席にカップルが座った。話が聞こえてくる(30cmくらいしか離れていないのだからあたりまえか)。
男性曰く、
「オレがこの世界で仕事をとれるようになったのは数年前に禅を世界に紹介するウェブサイトをつくって、それがカンヌで銀賞みたいなのをもらってからなんだぜ」
「そうなんだ。スゴイ。あたしは最初はメイクの仕事が多かったんだけれど最近は映画とかも多くて、この間、やくざの映画でユビを詰めるシーンをつくってくれ、っていわれてやってからなんかヤクザものが多い」
と面白い会話をしていた。男性は20代だろうか。あるいは30代かもしれない。外見はとっぽいんだが話の内容は微妙にマーケティング用語がはいってくる。
「賞をとった後はほんとにすごくて電話がなりっぱなしだったんだけれど、それはほとんどカネにならなかったんだ。」
「どうして」
「いろいろ提案するんだけど、もっていっても、●●さん、これじゃお客さんにわからないですよ、とか言われて。で、オレも勉強して、相手のニーズをつかまえるってこととか、CIとしてどういう意味があるのかとか説明できるようなって、それからだな」
「CIって?」
「CIってあるじゃん、コーポレートアイデンティティ。その企業のイメージみたいなもんだな。」
と会話は続く。長いので中略する。そして、彼らの会話の要点は下記であった
「だからさ、おまえにオレが言いたいことはひとつだけ。自信もてよ。おまえの話きいてたら実績もあるし、実力もあるし、あとは自身もってやるだけだ」
と彼は女性に語るのであった。
なかなかいいシーンなのだがどうにもどこかのドラマでみたシーンみたいで聞いていると気恥ずかしくなる。
オレもすれてしまったのだろうか?
彼のつくったサイトは以前にみたことがある気がするがどれだった?
などと考えながら耳専門マッサージにいってみた。
感想。
耳の攻め方をわかっていないのでアドバイスしたい。
構成としてはファイバースコープで耳の中をみせたあと、耳かきと耳つぼのマッサージが入るのだがあまりにも素人感覚が強すぎる。マニュアルをつかった業務開発の方はプロなのだが施術の人員の教育が素人の域をでていない。
サービスを受けてわかったのだがマッサージなどサービス業はその業種のプロトーカーでなければ顧客に満足を与えることはできない。このあたりはコンサルタントと同じである。サービス内容も重要だがメンタルな満足感の方がより重要である。ひとつひとつの行為にはどんな意味があって、それが全体でどんな効果をもたらし、彼らは何を目指してこれをやっているのか、を顧客に伝えることが価値の創出につながるのだ、ということを学んだ。
パッケージ・システムだけではなく、トータルサービスといったらいいのかな、体験に価値を発生させる最大の要因は「コミュニケーションによる納得感」なのである。
映画でもなんでもそう。
今後は「コンテクスト」の価値が注目されるだろう。
(もちろん内容も重要なのでこの二項目のバランスになる)
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