CBSの60Minutesのfacebook特集(正確にはMark Zuckerberg特集)がオンラインで配信開始、そして、mixiのインターフェイスから心地よさが失せていく

この数ヶ月でmixiのインターフェイスの心地よさが急速に失われている。
外部のブログをひっぱってくるときに更新されたりするとスパム状態になるし、日付がズレていてもそのまま乗せてしまうので特定の人の日記が最新に表示されっぱなしになる、などシステム側で対応可能なのにほったらかしになっている。

上場によって得られた資金はシステムの改善を実行するためのものではなかったようだ。
日本においては一般ユーザ向けネットサービスを主軸とする企業の経営であってもサービスの改善を第一義とする考え方は成立しないのだろうか。残念である。

mixiが用意しているプレミアム会員サービスも数ヶ月試してみたが一般会員との決定的な差別化要素は見受けられなかったので止めた。

またサービスにあった荒っぽさ、先駆的ダイナミズムも早々に消え失せ、システムっぽさが前面にでてくるようになった。そういえば開発の中心人物が昨年末にmixi社を退社したとの報が流れていた。

話は変わるがCBSの60Minutesで米SNS大手のfacebook創設者Mark Zuckerbergの特集が放送された。
もちろんオンラインで視聴可能である。
下記のURLをクリックして欲しい。
番組を視聴することができる。

http://www.cbsnews.com/sections/i_video/main500251.shtml?id=3706601n

対して日本の放送局はいまだに著作権云々を議論しているレベルである。
日本の放送局とは隔世の感がある。

上記の60 Minutesのビデオには字幕はないがfacebookを使ったことがあれば内容はわかると思うので是非最後までみて欲しい。
インタビューアーはLesley Stahl

facebook社の映像を動画で目にするのはこれがはじめてであったが熱気が伝わってくる。
とにかく空気が若い。
Zuckerbergとのインタビューもこんな感じだ?

Lesley Stahl:「高い服は買わないの?」

Zukerberg:「うーん、僕は買わないね。僕はワンベットルームのアパートに住んでるよ。マットレスをフロアに置いてね。」

Lesley Stahl:「Googleのセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジに取って代わるって言われてるよね」

Zukerberg:「(数秒おいて)ン?それって質問」

ネットの書き込みだとZuckerbergは番組でbeaconの話題をぶり返していた、と書かれていたけれどこれについても実際に番組を観てみると印象はだいぶちがっていて、facebookを取り巻く状況を説明するのにわかりやすいトピックスの一つとして取り上げただけでBeacon問題にフォーカスというよりもZuckerbergのノリを紹介するにとどまっているようにみえた。(インタビューに登場したKara Swisherはbeaconについてボロクソに書いている。またTechCrunchでもこのトピックス「Beacon」についてはボロクソである。でもネットに詳しくない一般視聴者からみたら見え方は違うと思うんだけれどなあ。まあ風当たりが強いのもそれだけZuckerbergが注目されてることのあらわれなのだろう)

400人の社員を養っていかなければならないので広告をやらないといけないんだよ、とZuckerbergは繰り返していたがそれにしたって日本のメディアで報じられるテイストとは全然違い、facebook思ったよりも、ほのぼのノビノビとやってるなあ、という印象を受けた。

番組にも登場したKara Swisher“AOL―超巨大ネット・ビジネスの全貌” の著者)もAll Things Digital(自身が設立したメディア)で番組についてコメントしている。
下記、そのエントリー

Facebook’s 60 Minutes of Fame?

面白いなあと思ったのは下記のような尖ったというかはじけた表現が多いことである。

Since the 23-year-old is no Martha Stewart, we would like to take his word for it, but will not for now.

マーサ・スチュアートを引き合いに出して笑いをとるあたりシャレてるなあ、と感心した。

こんな表現は日本のIT関連のメディアではみたことがない。
また、後半戦はfacebookとインタビューについて言いたい放題で表現にとげがあって笑ってしまった。

あとfacebookにはMicrosoftが2億4000万ドルを出資というニュースを目にしていたが12月には李嘉誠(リー・ジアチェン)も6000万ドルを投資していたんですね。(李嘉誠は華僑最大の資産家でPCCWのリチャード・リーのお父さん)

CBSのビデオを観てから記事を読んでみるといろいろ楽しめると思うのでオススメです。
また取材された側が言いたい放題に書いてるあたり、面白いですね。

CBS 60 minutes Mark Zuckerberg facebook Kara Swisher

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