読書メモ 北壁の死闘とpresentationzen

今日読んだ本のメモ。

“北壁の死闘 (創元ノヴェルズ)” (海津 正彦, ボブ・ラングレー)
昨年、入手したのだが未読だったので読み進めた。
ラストシーンで不覚にも涙がでそうになった。
タイトルにある「北壁」とはアイガー北壁である。
原題は「Travers of the Gods(神々のトラバース)」

雪山のシーンは強烈で沢木耕太郎の「凍」とは違った迫力に満ちている。
豊洲のカフェにいながら脳内はスイスにトリップしていた。

なにしろラストシーンが俊逸だった。

次はこれ。


“仕事でそのまま使える実践CD付き 研修女王の最強3分スピーチ―アガリ癖、話しベタは、必ず治る!” (大串 亜由美)
パラパラとめくっていたら面白い視点がいくつか。
スピーチについての基本項目がダイジェスト的に説明されている。
この本ではスピーチ力アップでプレゼン力アップ、となっているがプレゼンとスピーチは異なるというのがアップルのシニアエンジニアリングマネージャの Michael Loppの意見のようだ。
詳しく説明はされていなかったが使えるな、と思ったのは「リアルタイムのトピックスからのつなぎ」の話。
引き込み現象によって相手の脳内にある情報をこちら側にもってきてしまうテクニックは確かに、と思った。

次、3冊目。


“ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)” (堤 未果)
結構、取り上げられているのでノーマルな話は他の書評を読んでもらうとしてダントツに面白いのは最後の章に登場するブラックウォーターなどの戦争代行人材派遣会社の話。日本人でイラク戦争に人材派遣でいってきた人のリアルなインタービューがでてくるのだがこの章だけリアルさが際立っていた。

戦争代行とは異なるが


“ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)” (高木 徹)
もスゴイ話であった。
世界のはずれの紛争だったボスニア紛争を表舞台に持っていき、世界的な事件に仕立て上げていく舞台裏が紹介されている。日本のメディア戦が幼稚に見える。この人々にとって日本のメディア環境など赤子の手をひねるようなものだろう。とはいえ日本語がマイナーな言語なせいもあって視野にはいっていないだろうけれど。

4冊目はこれ。
プレゼンテーションについての素晴らしい一冊。
日本のプレゼン本もこういう装丁にならないものだろうか。
本屋と図書館で数十冊を調査したが、プレゼンを題材にし、プレゼンのプロを名乗る人々の本が全然プレゼンテーションになっていないのはどういうことなのだろうか?
本の中で述べられていることがひとつもプレゼンとして本には活かされていない。
困ったものである…。


“PresentationZen: Simple Ideas on Presentation Design and Delivery (Voices That Matter)” (Garr Reynolds)
明日はGarr氏の話を直接きくことができるので楽しみだ!

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