今夜のNHKに松岡正剛と中村勇吾が登場 おまけで「SF最後の巨人」
22時からのプロフェッショナルに「中村勇吾」、23時からのニッポンの教養に「松岡正剛」が登場。
二人とも仕事で一緒になりそうだったけれど実現しなかった。
というわけで今晩はこの二つの番組が注目です。
このブログにも時々登場してくれている僕の親友の息子のダイ(カレが3歳の頃からのつきあい)が就職で東京に出てきました。5年はこっちにいるとのことで楽しみです。
と、そこで思ったのだが5年たったら自分は椿三十郎のセリフじゃないが
「もうすぐシジュウロウだがな」
がリアルに感じられる年齢になるのだよね。
バイオテクノロジーのパワーが爆発して肉体と年齢を分離できるようになる、というのがアシモフの描いた未来であったが果たして我々人類の運命やいかに?
年齢と外見でいうと10代でも老成した考え方の人もいるし60歳でも相変わらずやんちゃでバカなことに見栄はって論争やらセコいケンカを繰り返している人もいる。
昨日、IHIの本社ビルにいったのだが隣のオジサン、60歳くらいだな、の声が素敵でビビった。
しかし、話の内容は全てゴルフ関連でショックを超えて半ば呆然とした。
「ドライバーだと200超えるくらいしかいかないねー。彼らは○○ヤードくらいでも○○(ニュアンスとしてはストッパーとかピッチャーとかペースメーカーみたいな用語)で打っちゃうからね」
とこの種の話を20分はしていたんじゃないだろうか。
正直、よくもまあそんな話で間が持つなと思うくらいにつまらない話にしか思えなかったわけだがゴルフな会話とはこんな感じなのだろう。でもなあPCの話をしてもオレはあんまりスペックの話をしないのでイメージはわかないが。
その後、オレの後ろではIHIの戦略部の女性が面談をはじめた。
相手は派遣なのか転職なのか他部署の人間なのか二人ほど連続で面談をするようだ。
まず、彼女は
「○○という感じで今日は軽く1時間くらいでサっと終わらせましょう」
と切り出した。
話を聴いているとどうやら相手の社員のスキル&パッションをヒヤリングしているようである。
英語について話をしていたがだったら英語で面談したらいいんじゃないかと思ったがそれはさておき面談の観察にもどろう。
男性は20代だろうまじめに質問にこたえている。
見た感じ、善い人である。
前途有望。
元気はつらつ。
アーティストっぽさはないが友達になりたくないタイプではない。
彼らの面談は続く。
オレは「北壁の死闘」を読んでいる。
頭の中はスイスはモンブランの山中だ。
凍えそうな氷壁でいま敵と対峙する。
まさにその瞬間。
戦略部の彼女が笑った。
「そうですねー。私もはじめはいいけれど途中でハハハー」
現実世界が介入する。
1m後方でリアルにIHIの戦略部の女性が面談をしており、オレにとってはほぼどうでもいい話が言語として左脳に入ってくる、という異様にシュールな脳内情報ワールドが展開されている。
途中でウノウとサノウが衝突して頭がクラクラした。
これはこれで情報考察としては希有な機会ではある。
が、彼らの対話の9割8分9厘は自分にとってノイズでしかない。
彼らにとっては重要な情報も属するネットワークが異なる自分にとっては無価値なノイズなのである。
ここ一ヶ月は情報セキュリティ及び内部統制問題についてのレポートを書いていたので少しだけ企業と情報セキュリティについて詳しくなった。
その視点で言わせてもらうと彼女たちの会話が外部に漏れた場合、内部統制的に非常にマズい事態を招くと思うのだが。
情報セキュリティといったときにウィルスやハッキングなどの外部脅威に備えることがメインだったのは遥か昔の話で現在の情報セキュリティは内部からの情報漏洩に備えるのがメインの仕事になっている。なので社内ネットへ外から持ってきたPCをつなぐことは厳禁。
社内にあるPCを外に持ち出すのも厳禁。
これらは全て情報漏洩を防ぐための手段だ。
何年か前に語られた「テレワーク」や「SOHO」が遥か昔の夢物語のように聞こえてしまうがこれが現実である。
現実の組織内部ではかなりの部分でビックブラザーな世界観が幅を効かせているのであった。
さて、そんなわけで企業をはじめとする組織では情報漏洩に対する対策に異様な金額をぶっこんでいる。
ところがどんなにガチガチにシステムを固めて、漏洩に備えても、戦略部のこの女性みたいに外でベラベーラに話をしちゃったらそれこそアウトなわけだ。
システム的な漏洩を防ぐのはお金をかければ目に見える成果としてカタチになるが、人の問題はそう簡単にはいかないようだ。
というわけで、僕が興味を持ち探求しつづけるのは常に「人」の問題なのである。
更に絞り込んでいくと、人の世界の問題の9割はコミュニケーションにあるというのが僕の考えである。
下記の絵は全く話とは関係ない。
書いていたら壁に絵をかけるみたいにここにおいておきたくなった。
写真は映画「風の谷のナウシカ」に出てくる巨神兵の原画である。
こちらはラピュタ城の原画。
とまあ、これらの画像もいいんですが今日のイチオシは下記です。
あり得ないでしょこのポスター。
監督は「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ。
主演はYul Brynner。
アリエン…。
何故SF。
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