忘れられた日本人
何年かぶりに本書を手にとった。
民俗学者宮本常一(みやもとつねいち)の代表作である。
出版されたのはいまから48年前の1960年。
パラパラとページをめくる。
どのページにも興味深い人物と興味深いエピソードがあらわれる。
何が興味深さをつくりだしているのか考えてみた。
エピソードの多くは「コミュニケーション」について逸話である。
コミュニケーションといっても技法の話ではない。
その地方に根付いている「コミュニケーションの場」とそこで話される内容についての記述である。
これがとにかく面白いのである。
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