12年前の今日の日記を読んだ

こんな文章が書かれていた。

食事
98年 12月 13日 (日) 16:18:58

夢の中で食事をしていた。
不思議な味のする食事だった。

中学生の友人が傍らで食事をともにしていた。
海苔の味がした。
だが、食べていたのは違うものだった。

どんどん食べろと言われた。
だが、私は何を食べているのだろう。

気が付くと夢から醒めていた。午後3時を過ぎた所だった。昨日は眠ったと思っ たら、書留の知らせで起こされた。江藤先生からの書留だった。葬儀に参列した 人々へのお返しだった。奥さんの葬儀にでたのは11月。もう一月近く前のこと なのだと思い出した。

遺影から聞こえた声を私は忘れない。
「傲らないようにね。」
と遺影は私に語りかけていた。私はその言葉を忘れるべきではない。傲りは衰退 を招く。学ぶ者として、最も大切な態度を私は忘れるべきではない。

なんとも不思議な文章である。
わかりづらいが妙な雰囲気というか味がある。
何かしら「反抗」を感じる。

何なのだろうとしばし考えて思った。
当時はインターネットに常時接続している人は少なく、イノベーターあるいはアーリーアダプターと呼ばれる一部の人がブログのようなものを書いていた。これらはテキストサイトや日記サイトと呼ばれた。

僕がやっていたのは日記と思索の入り交じった独白テキストとでも呼ぶべきものだった。
いま書いているブログとの最大の違いは上記の文章は誰に向かって書かれたものでもなく、独白である。
メディアとしての機能を前提として書かれていない。

誰に向けられたものでもない。
しばらく過去の文章を読んでいるとそれが最大の違いなのだと気づいた。

もう一つ思いだした。
当時は午前9時頃に眠り午後4時頃に起きるような生活を普通にしていた。