雪の降る祝日に夢と脳について考える
久しぶりにゆっくりと眠った。
そして驚くほどながくて複雑な夢を観た。
残念ながら現代のテクノロジーではこの種のエンターテイメントをつくることは不可能である。
夢の中では感情や意味が交錯する。
映像が持っている本来の意味とそこから想起される意味がディストーションされる。
しかし、なんら違和感を感じない。
この情報感覚が不思議でならない。
先日、夢の中で記憶がよみがえるような感覚があり、自分が観ているものは夢なのだろうな、とおぼろげにわかった。
そうか、意識すれば空も飛べるはずだったっけ。
空に意識を集中してみる。
しかし、脳に微妙な抵抗感がある。
不思議なものだ。
ついさっきまでそれを夢とは自覚することなく現実と思い込んでいたのにそれが夢であるという認識が発現した途端に自由が拘束され、脳の機能にブレーキがかかる。
これを自在にイメージできるようになったらどうなるのだろう。
BCIの未来にはそうした効用もあるはずだ。
「脳ブーム」が幾度もおとずれては去っていった。
再び「脳ブーム」の予兆を感じる。
今度の波は「テクノロジー」「ネットワーク」を取り込むことになる。
そして今回のキーワードは「拡張」である。
(冒頭の写真は清田くんが描いた「おのり」)