夢見 螺旋にリンクしていく不思議な世界

河原を歩いていたら遠くから川が逆流してくるのが見えた。50cmくらいの波が河口から昇ってくる。ちょっとこれはマズイぞ、
と感じたので近くをあるいていたショウコちゃんに

「オイ、これはちょっと危ないので登った方がイイゾ」

と声をかけた。土手まで上ると波はチョコレートのブロックに似た形のコンクリを覆っていった。土手からそれをみていた。
自転車で家に帰るとシャレた青年が管理人に挨拶をしていた近々引っ越してくるかもしれないのだそうだ。
BMWに乗っている7Fのオジサンの部屋が貸しにでているらしい。どうですか、とたずねられたので

「川に面してないとパッとしないですよ」

と答えた。後ろでは管理人のオバサンが「屋上がいいのよー」と言っていた。

そうこうするうちに山に登ることになった。メンツはいろいろいたのだが学生達が一緒にいきましょうといって連れて行ってくれた。
河原の裏からテクテクと登っていく。山の裏は病院になっていて、そこには隔離された子供達がたくさんいた。彼らと話をする。
そのうちスティーブン・セガールが彼らのつくった秩序を強引にねじまげていくのだがその様をみていて

「セガールっぽい映画だ。まったく情緒がない」

と声に出していっていた。セガールは二人の子供をターゲットとし、攻撃を加えていった。
それによって少数だが秩序だった軍が組織され彼はその軍を率いて、侵入してくる異分子に対峙するのであった。
陳腐なストーリーだがその場に立ち会うことはかなりの先端感があった。ここは情報が現実世界と交差してる場所なのだ。

そろそろ時間なので街におりなければならない。

テクテクと歩いていたら

「カガヤさん、こっちでいきましょうよ」

と磨に声をかけられた。みれば電車の形をしたバスであった。トトロの猫バスを角張った感じにした形状である。これに揺られて5分ほど。
モロイさんが肉屋で待っている。電話すると映像が見えた。すでに到着していて、棚によりかかり(この棚は青山にある)
我々の到着を待っている。

ロープウェイシステムになっているのかバスは高所から降りていく。次ぎでおりなければならない。磨が運転手に合図をする。しかし、
運転手は気づかない。いや、気づいたようだ。

「ボタンを押して下さい」

そう言われた。言われるままに磨はボタンを押す。

「隣のボタンとダブルで押してください」

運転手がいう。複雑なシステムである。
吊革に取り付けられた赤のボタンとバーに取り付けられた白のボタンの二つを押すことで降車の合図になるのである。

バスを降り、ジープにのった。磨の車なのでパワーがありそうだ。
ところが運転しはじめると自転車のようにアクセルをこがなければ走らない。困った。そうだギアを変えよう。ローのまま走り続ける。途中、
前の車がトロトロしているので追い越そうとすると右から入ってきた虹色の塗装の車高の低い車が低速になった。
このため連鎖してそのレーンの車が更にノロノロと進む。

そろそろ高速の入り口である。

磨の車が高速で給油に向かうのが見えた。さて、こちらは。メータをみると左の方に傾斜している。これも給油かな。
満タンにしてみると4070円であった。47リットル。

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