モスバーガーでよく見かける女性達の会話を振り返る
月島は繁華街ではないので10時過ぎに帰宅すると多くの店は閉まっている。
空いているのはモスバーガーかジョナサンくらいなので自然と足を運ぶ回数も増える。
昨日はプロジェクトミーティングの後にモスバーガーに寄ったのだがよく見かける女性4人組がいた。この人達はバレエの教室の友達らしくよくバレエの話をしている。
仕事柄、話が聞こえてくるとそちらに意識が集中してしまう。
彼女達の話の90%くらいは巷に溢れるトピックスをなぞっているのみで自己の意見がない。
一見するとどうしようもない時間の浪費に見えるのだが言葉を話すというアクションを行いながら思考・思索という負荷がない状態というのは半ば夢をみているようなもので時間感覚をディストーションする効果がある。
眠たい授業を聴くよりは脳的にはリラックス効果があるし、怒りにかまけて脳内物質のバランスを崩すよりはマシかもなと思った。
ベストなのは抽象度を上げた思考を行いながら上記のような時間のディストーションを感じる状態だと思う。先日、オイコスのワタナベさんと3時間ほどディスカッションしたのだが非常に内容の濃い楽しい時間であった。普通に話をして普通に話が通じることがこんなに心地いいのをすっかり忘れていた。自分の中にある情報が数珠繋ぎに整理され言葉として出てくる楽しさは何とも言えない悦びであった。
月に1〜2回でいいのでワタナベさんと対談する時間を意識的につくろうと思った。
話をモスバーガーに戻すと70歳くらいの老人がひとしきり店員に大声で話かけていた。
この種の老人を時々、見かける。
彼らは決まって店員に一方的に話しかける。店員も月島の人なので相手をするが飲み屋ではないのでずっと相手をしているわけにはいかないから話を中座しようとするのだが老人はレジを乗り越えて話かけようとする。
こういう言い方は酷かもしれないが相手に対して語るべき内容を持たないは話はノイズでしかない。
人はその人の価値を自覚し、表現する言葉を持ち、話さなければなければならないと痛感した。
それがこの世界のサバイブする唯一の方法だと思った。
そして、我が師の問いを思い出した。
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