脳と未来のエンターテイメントを体験した話

そういえばこの二年、長期プロジェクトに入っていたのでプランニングの脳を使った時間は意外に少なかったように思います。10月に入ってからも頭の回転が悪く、まいっていました。ようやく、先週末の結婚式の余興で中本CM総合プロデューサーとコラボレーションしたあたりで少しづつ回りはじめた感じです。

東京に帰ってきて、月曜にテライシさんと話し込んでインスパイヤされつつも、火曜に某案件でカヤックのヤナギサワ君とカイハタ君に相談にいった際はまだ本調子ではなかったんですが二人から流石プロフェッショナル!と感心しきりなアドバイスをいただき、消化するのに一日。昨日の朝くらいから急速に頭の中でラピュタ内部で飛行石がカコンカコンとテトリスするように接続されはじめ、

「アレ、なんかいい感じじゃない?」

と面白くなってしまいました。
そういえばこれがきっかけだったんじゃないかと思うような出来事がカヤックの二人にアドバイスをもらった夜に起きたのをいま思い出しました。

火曜の夜は珍しく午前2時頃に異様な眠気がきまして、これはラッキーと喜んで早々にベッドに入りました。

落ちるように眠るあの感覚がベッドの上で訪れる幸運に歓喜しそうだったんですけれど眠って20分くらいしたことろで夢の中でも眠っている自分に気づきました。

まあ、夢の中という自覚はないので部屋で眠っていると思っていますわね。
うーん、なんかあれだな金縛りな予感がするな、と思ったその瞬間にズシーンと来て。

ジワっと迫ってくる重みが強烈に怖い。
呪怨もあの重みには勝てないでしょう。
恐怖のあまり目をあけることができない。
開くと世界が終わってしまうんじゃないかと思ってるんですね。

それでも部屋で眠っているつもりだから(実際には夢の中で眠っている)一生懸命からだを動かそうとする。
苦闘の末、あー、抜けた。
そう思ったので安心したのが甘かったのでしょう。

目を開いているのにまだ眠っている自分がいる。
現実世界にいるはずなのに無限地獄が続いている錯覚に陥りました。
ようは夢の世界からまだ抜けていなかったようなんです。

おかしすぎる。

そう思って、必死に左目を開く。
この時は金縛りはないんですよ。
しかしなかなか目が開かない。
頑張って開く。

次の瞬間の衝撃は言語では表現不可能ですね。
思い出すだけでも鳥肌です。

映像的にはそこは自分の部屋で「フー、脱出か」とすんなりいきそうだったんです。
最初の1秒くらいはね。

そしたらですね。
いたんですよ。
存在してはいけないものが。

小さい明かりにしておいた部屋のライトのすぐ上。
天井近くの空間に1m20cmくらいの不明な何かがジェイコブズラダーの頭ブルブルな映像と同じ動きで浮かんでいるんですよ。

パッと見は子供のようにも見える。
服は緑っぽいし。
半ズボンにも見える。
けれど、怖くて凝視できないわけですよ。
目があったら終わりそうじゃないですか。

思わず「うぉああぅおあぁおいえあlくあ;kjふぁds?!Fdasf;ads?」と絶叫したつもりが恐怖で声がうまくでないのでかなり情けない声だったと思います。

恐怖が極限までくると声は意外に出ないものなんですね。
実体験するまでわからないですよあの感じ。

人生で初めてです、こんなのは。

それにしても、人間の脳には秘められた力がまだまだ未発見で残っているんだな、と世界の神秘を感じた今年No1のワンダーゾーンな時刻はなんと午前3時。

いわゆる「丑三つ時」でした。

面白すぎるゾ。
これ、そんなこと考えながら、わけがわからず水のんですぐにまた眠りました。

どんな魅力的なコンテンツもあの体験には勝てないですね。
未来のエンターテイメントの姿をかいま見た、そう思いました。

断言します、あれが未来のエンターテイメントのカタチになります。
きっと。

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