映画「フラガール」 故郷の言葉が心地よい
“フラガールスタンダード・エディション” (松雪泰子)
バスに乗り込み、ニマーっとするシーンの蒼井優は20歳の女の子な顔であった。
演技なシーンはガラスの仮面な空気があって印象がゆがむ。
これは受け手である自分の問題であって彼女の問題ではないのだろう。
もっと隙があったら、恐い。
教祖だってやれてしまうんではないだろうか。
松雪泰子はのっけからいい感じにヤサグレ感を出しており、それが年齢とマッチしているのかそれとも地に近いのか何しろ違和感がない。あの若干錆びた感じが絶妙だ。
それにしても富司純子の存在感は尋常ではない。
登場するとその存在感だけで映画の雰囲気をガラリと変えてしまう。
凄まじいものである。
この映画、故郷の福島が舞台である。 ハワイアンセンターはもちろん子供の頃にいったことがある。確かにあの雰囲気であった。劇中の湯本の町はド田舎に描かれていたがうちの実家のあたりも当時は大差なくド田舎であった。3歳頃の記憶が幾度か過ぎった。バスもあのカタチのバスだったな、とか。そういえば土手ってあんなだったな、とか。
昭和40年、うちの母親はリアルタイムで湯本のあたりにいたのではかなっただろうか。
是非感想を聞いてみたい。
ちなみに劇中の方言は全てヒヤリングできてしまった。 役者さんの方言はやっぱりキレイなのである。
うちの実家の夏祭り(相馬・野馬追い)にくると岸辺一徳みたいなおじさんのオンパレードである。 (岸辺一徳のある台詞回しがかなりシノブさんに似てたなー)
「ニシャ」「サスケネ」「カスカタッテンナ」あたりはほぼデフォルトに飲みの席で爆裂必至だ。
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