ガイ・リッチーと時間とリンクと感覚と


上記、ガイ・リッチーが監督したナイキのプロモーション映像である。
ガイ・リッチーといえば下記の「スナッチ」がまず思い浮かぶ。


"スナッチ デラックス・コレクターズ・エディション" (ベネチオ・デル・トロ)

この作品とにかく脚本の出来が秀逸である。
出来事と登場人物と物語がグルグルグルグルとリンクしまくり独自の世界観をつくりあげていく。
「リンク」を体現した作品といってもいい。

「リンク」といえば村上龍の「"ライン 幻冬舎文庫" (村上 龍)」をはじめて読んだときもそのバランスの良さにため息がでた。

もともと村上龍の作品はそれほど好きではなかったのだがこの小説の「リンク感覚」は素晴らしかった。こういう体験を与えてくれるから読書はやめられない。

この作品とは少し趣は異なるのだが平野啓一郎の「高瀬川 (講談社文庫)」にも面白い作品が収録されている。

「氷塊」という短編なのだがこの作品、本文は上下二段にわかれており上段と下段で別々の物語が進んでいく。
最初はどこをどうよんでいいのか迷うが我慢してしばらく読み続けていると上下で分断された時間の流れに感覚がなれてくる。そして終盤、別々だったはずの二つの物語の時間軸がカチっと一致する。
この瞬間の感覚は素晴らしかった。

この作品では「読む」という行為を通じて「つながる感覚」の想起を実現している。
この感覚はかなり特異でテキスト、二段組みというスタイルでしかつくりだすことができない質感だと思う。

作品で用いられている二段組表記を用いた別視点の物語の平行表記は誰でも思いつくものかもしれない。
しかし、そこで表現されている質感は絶妙であった。

作家とはスゴいものだ、と読後に感嘆したのを覚えている。

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