将来のニュース


村上龍の「希望の国のエクソダス」にでてくる「あすなろ」ほどフラットではないけれどこうした「無修正ニュース」の方が地上波のニュースの1000倍、説得力がある。

理由は簡単だ。
情報ソースがダイレクトに発信されているからである。
そのため限りなく1次情報に近い。
現在の情報環境においては経由する人間の数が少ない程、情報価値は高まる。

編集によって情報価値を高めるというアプローチは創作のプロの手法であり、編集バイアスによりごく普通の映像をエンターテイメントに仕上げ、センセーショナルなキャッチで打ち出すというフォーマットはいまだに強力だ。

しかし、上記映像での三菱自動車の担当者の説明は編集されゴテゴテに文字でデコレーションされたニュース番組の画面や大仰なキャスターの言葉よりはるかに「刺さる」。

番組というフォーマットの中でキャスター(出演者)が発する言葉は番組というパッケージを彩る「演出」の一部であり、それ自体が持つ情報価値はゼロである。

既存メディアが使用する演出的手法に対して我々の脳は「慣れ」を感じ始めている。

少し前に空中でジーンズをはく映像が話題になった。

これはリーバイスが仕掛けたバイラル動画である。
下記はこの続編といわれている動画である。

バイラルの基本構造「虚実の境界線」はしっかりと組み込まれているが最初のバイラル動画を観た後だと「目」が慣れてしまい新鮮さが薄い。

※「虚実の境界線」について質問がある方はご連絡ください。先週の講義VTRで説明しております。

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