黄昏の空にガンダムが起動した瞬間! それと情報とコンテクスト情報の話。
ずっと気になっていたお台場の実物大(全高18m)のガンダムを見に行ってきました。
いや、これは必見です。
何がスゴイってガンダムを目の前にすると笑ってしまうというか 、自然と笑みがこぼれます。
アニメの中のキャラが現実に飛び出してきたのに違和感がない。
前にバンダイミュージアムでみたガンダムとは違う印象でとにかく嬉しさがこみあげてきます。そこまでガンダムの熱狂的なファンではない自分ですらウキウキしてきます。
集まっている人々の表情も一様に明るく、老若男女、サラリーマンから怖そうな人までとにかく笑顔。こんなものをつくった人々は本当に偉い。素直にいい企画だなあ、と思いました。素晴らしいです。
帰り道、木々の間から見える勇姿を振り返りながら
「このガンダムは日本の、とくに、東京湾に面したこの雑多な場所に立っているからいいんだよな。諸外国の他の場所だとこの縁日感って出ないよな。」
と改めて思いました。
では、詳しくはYoutubeの動画レポートをご覧ください。
追伸:カネコ君に教えてもらったんですがメイキングビデオがYahoo!で公開されてます。
■メイキング映像を独占無料配信
http://recommend.yahoo.co.jp/silverlight/gundam/
■情報とコンテクスト情報の話
映像をみると霧と発光の仕方など富野由悠季さんがしっかり関わってるようです。
プロデューサーの方が前田日明っぽくてこちらもよい感じ。
実物をみた後だとこのビデオも見え方が変わってきますね。
話はかわりますがヤフーのレポート動画を観た後、僕がお台場で観た映像の意味が自分の内部でだいぶ変化しました。
コンテクスト(文脈)によって情報の意味が変わってしまったのです。
僕はコンテクスト情報による「意味の変化」に興味があります。
例えばYoutubeには結婚式を撮影した動画が山ほどアップされています。
それらの多くは興味をそそられる映像ではありませんが、友人の結婚式の動画だとぐっと惹きつけられます。
同じような内容の動画でもコンテクストによって意味ががらりと変わってしまう例として結婚式の動画を出しましたが同じ情報が立ち位置によって別な意味を持つという現象は様々な場面に見受けられます。
現象や情報自体の価値とそれらの情報に意味付けを行うコンテクスト情報はそれぞれ別な価値をもっていて、これまでコンテクスト情報はパッケージ化されず、属人的に存在する影の存在として扱われていたように思います。
しかし、Twitterの登場や、Tumblrによる個人の「選択」の情報化(ちょっと前のソーシャルタギング等とは異なる)をみているとコンテクストのパッケージ化へと向かっているような印象を受けます。また、モバイルデバイスの情報発信機能(特に情報発信を意識せずに情報を発信していく方向への進化)なども、コンテクスト情報のパッケージ化の一部なのではないでしょうか。
世の中全部がある日突然ガラりと変わって見えてくる、かどうかはわかりませんが、モノや出来事やヒト、場所の価値というものはそれ自体が有している情報とそれをドライブさせるコンテクスト情報によって決まります。
コンテクスト情報はパッケージ化されていないことが多いので情報として扱うことが難しかったかと思いますがこれからは価値を持つ情報として扱われるようになっていくのだろうと思います。
ある情報を知っていることで別な情報の価値が変質してしまうような情報。
これが価値を持つようになる。
このように書くと2年前に石川さんたちとアミューズでやっていたプロジェクトのコンセプトそのままなんですがあの考え方は間違ってなかったと思います。タイミングが合っていなかったのでしょう。
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