世は任天堂一色

昨日、任天堂DSカンファレンスが開催された。

WBSや各種オンラインメディアでもこのイベントを一斉にとりあげている。イベントで発表されたソフトはそれぞれ目玉といっていい。
中でも注目すべきなのは「DSブラウザ」である。

まだ実機はみていないがWBSの映像を見る限り、
ハンドヘルドマシンに搭載されたウェブブラウザとしては理想的なインターフェイスを実現している。

PDAやケータイに搭載されたブラウザはまだまだインターフェイスに改善の余地がある。

PC用のブラウザはマウスでの操作を前提にしてインターフェイスがデザインされている。
現行のPDA用のブラウザでもマウスのかわりにペンを利用できるがまだ置き換えた感じが強く、
PDAデバイスにネイティブなインターフェイスのここちよさを感じられない。

DSブラウザではここに任天堂の強みである「エンターテイメントデザイン」の要素が多分に取り入れられており、操作時の「楽しさ」
が強まっているように見えた。

下のスクリーンが通常のブラウザ(ネットフロントやOperaみたいな感じ)になっており、
タッチスクリーンで拡大領域を自由に指定すると上部ブラウザに拡大映像が表示される仕組みのようである。

また、先日僕がブログで提案した「手書きで書くだけでOKの漢和辞典」も発表された。こうもタイミング良くリリースされると

DSよ、お前は予言者か!

といった心境である。こちらが欲しいと思うものを先取りして提供してくるのだから嬉しくなる。

DSブラウザに感動したのには理由がある。
DSがブラウザをサポートするのであればPDAやPCを持ち歩かなくともある程度は事足りる。
既に僕の利用するデータやアプリケーションはネットの「向こう側」にある。

だからほとんどの作業はブラウザさえあればあとは事足りる。

GBAのスロットにDSブラウザを挿して、
DSスロットに辞書を入れておけば超コンパクトかつフットワークのいい理想的なPDAのできあがりである。

文書作成はhatenaやwikiを使えばOKだ。

メールもGoogleのGmailで問題ない。

日々の連絡に関してはmixiなんてそもそもがオンラインだし。

その他だいたいのことはまかなえる。

MITが100ドルPCを大々的に発表していたがなんのことはないDSでいいじゃないか。

DSだったら現時点で150ドルくらいだ。

機能を絞れば100ドルで出荷するくらいわけないだろう。

いやはや任天堂、ネットにも軽々と対応してくるあたり、底力を感じた。

まえまえから言ってるけれど任天堂はAppleとにたモードを感じさせる。

「任天堂ケータイ」

「任天堂Pod」

があったら即買いである。

「任天堂PC」

でもいい。

ようするに任天堂はゲームカンパニーであるけれど、その本質は

「ゲーム的なエンタテイメントデザインの会社」

なのであろう。

任天堂DSカンファレンス


http://www.nintendo.co.jp/ds/dsconference2006s/index.html?link=dstopics

この投稿へのコメント

  1. やましん said on 2006年2月16日 at 11:26 PM

    「任天堂PC」って、ファミリーベーシックを彷彿とさせますね(苦笑)

  2. nakase said on 2006年2月17日 at 11:01 AM

    “「任天堂ケータイ」があったら即買い”にとても共感します。

    少し話がずれてしまうのかもしれませんが、世の中にあるケータイは、従来の電話機のイメージからまったく抜け切れていませんよね。それが音声コミュニケーションの本質的なスタイルでも何でもないのですから、もっと自由な発想でモノを作ればいいと思うのですが。

    笑ってしまうのは、スカイプ機器に受話器型があることで、思わず「いやいやそれは違うだろ…」と突っ込んでしまいたくなります。誰も手で受話器を持ちたいと思っているわけではないのに…。

    すでにあるモノや、ライバル企業・市場の売れ行きしか見ていないから、こういうことが起きるんでしょうね。“そもそも論”で豊かなアイデアを出してくれる企業に、本当に頑張ってもらいたいと思います。

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