インドの音楽との出会いはオンラインでコンテンツを楽しむことの本質を感じさせた
僕はNapsterの超ヘビーユーザなのだが最近、Napsterがパワーアップしてユーザのプレイリストを「ミンナノプレイリスト」としてCGM的に公開できるようになった。
390万曲のライブラリがあってもどれを聴いて良いかがわからず(つまり音楽が探せず・出会うことができず)企画されたプレイリストや特集を聴くことが多かった。一見、企画も良さそうに思えるのだが作られたものであるため「出会い」「オヤ?!」という感覚がどうしても薄くなる。
かといってユーザに開放してしまうと多様性が見込める反面、選曲センスのレベルが担保されないのでクオリティがキープできなくなる可能性がある。
CGM(韓国でいうところのUCC)はこのバランスが難しい。
今回の「ミンナノプレイリスト」はまだ投稿数が少ないのでメジャーなものに偏る傾向はみられるがそれでも「オヤ!?」があった。
それがsantqaさんによって投稿された「Mumbai Beats」である。
名前から推測されるようにインド音楽を中心にセレクトされたプレイリストである。
サブタイトルは
「日本では手に入らないインドの人気音楽から カレー嫌いな人でもこの音楽は好きになる〜」
とある。興味を引かれたのでプレイリストを再生してみるとこれが思いの外「良い」のである。
音は全般的にチープといえばチープなのだが独特のリズムがグッとくる。これぞ音楽的出会いの醍醐味ではなかろうか。このプレイリストが公開されていなければ僕は一生「Chaiyya Chaiyya」(下記)など知らなかったのではないだろうか。(この曲はどこかで聴いたことがあったけれど)
上記、Youtubeにビデオがあったのでリンクしておく。
で、僕がここで明記しておきたいのは「Chaiyya Chaiyya」を普通にYoutubeで見つけて観るのとNapsterからプレイリストを通じて「オヤ?!」という体験があった後でネットで探してみつけて改めて深く聴くのとでは体験としての面白さが全然違い、オンラインのコンテンツはこうした「コンテクスト」と一緒に楽しむことがその本質であり、あらゆるコンテンツの隠れた価値を再発見、再創出する機能こそがネットの機能の一つなのではないかと思うのである。
※映画「ディル・セ 心から」の曲とのことです。詳しくはこちらを参照。「この「チャイヤ・チャイヤ 愛の影」chaiyya chaiyya という曲は、ドバイで行われたA・R・ラフマーンの野外コンサート(!)でもイントロから大いに盛り上がっていた。」というのも納得です。
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