[雑記]至福のひつまぶしと夢枕獏の強烈な格闘技トーク

先日、打ち合わせの際、ホッタさんにひつまぶしをごちそうになった。

ひつまぶしとは鰻の蒲焼きを細かくきざみご飯にのせたものが小さなおひつに入っており、これを混ぜて食べるという名古屋近辺の郷土料理だ。
最初はそのままいただき、最後は出汁をかけてお茶漬けのようにして食べる。
なんとも不思議な食べ方である。
しかし、これが美味しいのだ。

写真のひつまぶしにはひとつサプライズがある。
ナントこのひつまぶし「宅配」なのである。
いまや宅配でひつまぶしを楽しめるのだから驚きだ。

ごちそうさまでした。

さてもうひとつのテーマである夢枕獏の格闘技トークについて。
JFNに「ラジオ版学門のススメ」という番組がある。

そこで夢枕獏が「加藤清尚」について話しているのだが加藤のエピソードは壮絶を極める。

加藤清尚は国内の空手選手権で華々しい成績をおさめ、キックボクサーと試合をするも敗北。キックシングに転向し、アメリカでウェルター級のトップファイターとなるも、事故により左足頚骨粉砕骨折。昏睡状態の中、切断しなければ死ぬと宣言される。しかし、師匠が切断しないように懇願する。一命をとりとめるも片足が10cmくらい短くなる。空手復帰は不可能と思われた。しかしイリザロフ法(一度、骨を切断し、回復する力を使って1mmくらいづつ伸ばしていく)により足を10cm伸ばすことに成功。空手家として復帰する。

その後も波乱が待ち受ける。エピソードについては夢枕獏のトークを聴いてもらいたい。

http://pod.jfn.co.jp/susume/dl/susume_vol108_01.mp3

先日紹介した瓜田純士氏もそうだがフィジカルな「強さ弱さ」とはことなる心幹とでもいうべきものが存在し、心幹とはそのまま物語性であり、我々格闘技ファンが格闘家に感じる尊敬と敬愛の念はおそらくそこに由来するのであろう。

下記、はおまけで若き日の浅田彰の映像。

自分の脳のクロック数を自覚しているかのような話し方は相変わらずである。

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